目次
通信制高校について
日本には通信制・全日制・定時制と3つの教育課程があります。
通信制高校は全日制高校や定時制高校としくみが大きくちがく、特殊な面があるので異なるポイントを押さえましょう!
通信制高校の学習スタイル
通信制高校は、名前の通り、通信による教育を行う高校です。
そのため全日制高校や定時制高校のように毎日通学する必要はなく、自宅学習がメインになります。自宅で勉強をすすめ、レポートの提出をこなしていきます。
今はインターネットが普及してきているので、e ーラーニングとうインターネットで講義の動画を見ながら学習を進めていくことができる学校もあります。
通信制高校の登校頻度
基本は自宅学習ですが、卒業のためにスクーリング(登校)も必要になってきます。
全日制高校や定時制高校では、平日学校に登校して授業をうけますが、通信制高校では毎日登校する必要はなく、自分で登校頻度を選ぶことができます。
週に1回でもいいですし、年に1回2泊3日ほどの合宿スタイルで登校するか…など自分のライフスタイルに合わせて選べます。
スクーリングについて詳しくはこちらをご覧ください↓↓
通信制高校は単位制度
通信制高校は単位制度です。必要単位を取得していくことで卒業をめざします。
自宅での通信教育を中心に、スクーリング(登校)して、授業を受けたり、テストを受けていくことも単位を取得していきます。
単位制度なので学年という概念がありません。全日制高校や定時制高校は単位を取得し、進級していきます。進級できないと留年になります。
通信制高校は、全日制高校からの編入も多いので、その際は全日制高校で取得した単位を引き継ぐことができます。人それぞれ入学時に取得している単位が違うので、個人個人ペースが大きく異なるもの通信制高校ならではです。
通信制高校卒業資格
通信制高校は、
3年以上の在籍で74単位取得することで卒業できます。
単位制度を採用していますが、はじめの1年、2年間で単位を全て取得し3年ただずに卒業ということはできません。
3年は在籍することが条件なので卒業は最短で3年です。
通信制高校に通う生徒
日本の社会だとまだまだ全日制の高校が一般的です。
高校といったら全日制であり、私もはじめは受験し全日制高校にいっていました。
通信制高校に通う学生は高校を中退した人が多いです。
ですが、他にもすでに社会にでている人、過去に高校を卒業できず勉強し直したいと思っている人、夢のための時間確保のために通信制を選んだ方など多岐に渡ります。通信制高校はコースによって、ダンスや声優・タレントコースなどもあります。自由な時間を確保しつつ、好きなことに特化した分野を学べる環境があります。
年齢層は全日制高校より幅広いです。
高卒卒業資格がほしい方や、大学進学に向けて勉学に励むために進学している方や夢のために通っている方などいます。
通信制高校に通っている学生数
平成30年12月時点で生徒数は 186,000人ほどいます。男女比は男子 97,300 人に対して女子 89,200 人で、男子学生のほうが1割ほど多いです。
前年度より生徒が4,000 人増加しています。
全日制・定時制高校の生徒数は 3,230,000 人ほどです。全国の高校生で通信制高校に通う方の割合は約5.8%となります。
100人に6人ほどの高校生が通信制高校に通っています。
通信高校の数
通信制高校の学校数は 252 校あります。うち公立高校が78校で私立高校が174校あります。数に大きな変動はありませんが、毎年1、2校ほど増えたり、なくなったりしています。
通信制高校は全国に数多くありますが、スクーリングもありますし、あまりに遠くの学校を選ぶより通学ができる範囲で選ぶのがおすすめです。ですがスクーリング方式が年に1回の合宿タイプにするなどの工夫をすれば近くにこだわる必要はないのかもしれません。
通信制高校の公立校と私立校の違いはこちらの記事をご覧ください。
まとめ
●通信制高校は、国が認めた教育機関であり、卒業すれば【高校卒業の資格】を手に入れることができます。教員も教員免許を取得していることが必要になります。
●基本は自宅学習であり、自分で勉強をすすめ、レポートの提出・試験を行います。
●テストを受けるためや単位を取得するためのスクーリング(通学)は必須事項です。各通信制高校によって頻度に差があります。
●3年以上在籍し、74単位を取得することで卒業できます。
●全日制高校や定時制高校と違い、単位制を採用しているため【学年】という概念がありません。
●自分のペースで勉強できるメリットがあるが、留年などの区切りがないので長く在籍してしまう生徒もでてきてしまうデメリットがあります。
以上が通信制高校の概要です。全日制高校と大きく違うポイントも多く違いをしっかり認識することが入学する上で必要です。